ラボグロウンダイヤモンド(Lab-Grown Diamond)とは、地中ではなく研究所(ラボ)で人工的に育てられたダイヤモンドのことです。 ただし最も重要なのは、ラボグロウンは「人工石」ではなく、科学的に天然と完全同じ本物のダイヤモンドだという点です。
成分は炭素(C)、結晶構造はダイヤモンド構造、屈折率・硬度・輝きも天然と完全同じ。違うのは生成方法と希少性だけです。
ラボグロウンダイヤの製造方法
HPHT(高温高圧法)
地球内部の環境を再現してダイヤを成長させる方法です。 1500℃前後の高温、5〜6万気圧の高圧をかけて結晶化させます。 大粒(10ct以上)を作りやすい反面、わずかに黄色味が出ることがあります。
CVD(化学気相成長法)
プラズマの中で炭素を積み重ねて成長させる方法で、現在の主流です。 無色(D〜Fカラー)が作りやすく、インクルージョンが少なく透明度が高いのが特徴です。
天然ダイヤとの違い
科学的性質は完全同じ
- 屈折率
- 硬度(モース硬度10)
- 熱伝導率
- 比重
- 結晶構造
これらは天然と完全同じで、鑑定機関(GIA・IGI)も天然と同じ基準でグレードを付けます。
違うのは希少性だけ
天然は地球が数億年かけて作るため希少性が高く、価格も高騰します。 ラボは数週間〜数ヶ月で作れるため供給が安定し、価格が大幅に安くなります。
ラボグロウンダイヤの価格(2026年相場)
| カラット | 天然ダイヤ | ラボグロウン | 価格差 |
|---|---|---|---|
| 1ct | 60〜150万円 | 8〜25万円 | 約1/5〜1/10 |
| 5ct | 450〜900万円 | 50〜120万円 | 約1/8〜1/10 |
| 10ct | 1400〜2600万円 | 200〜330万円 | 約1/7〜1/10 |
| 20ct | 5000万〜1.5億円 | 600〜1200万円 | 約1/10〜1/15 |
ラボは天然の約1/10前後。同じ予算ならサイズが桁違いになります。
ラボグロウンダイヤのメリット
- 価格が圧倒的に安い(天然の1/10)
- Dカラー・IFなど最高品質が手に入りやすい
- 10ct〜20ctの大粒が現実的に買える
- 採掘による環境負荷がない(エシカル)
- 品質が安定している(カラー・クラリティが揃う)
ラボグロウンダイヤのデメリット
- 資産価値は天然より低い
- 希少性がないため投資向きではない
- 中古市場で値段がつきにくい
- ブランドによっては天然しか扱わない
総合結論:目的次第で最適解が変わる
科学的には天然と完全同じで、見た目も輝きも同じ。価格は天然の1/10で、大粒が現実的に買える。
天然は「希少性」「ステータス」「資産価値」を求める人向け。 ラボは「サイズ」「価格」「合理性」を求める人向け。
身につけるためのダイヤならラボが最強。 資産としてのダイヤなら天然が最強です。