SQLiteは軽量で高速なローカルDBとして人気ですが、 複数ユーザー・複数端末でデータ共有したい場合は、 Web API(ASP.NET Core)と組み合わせるのが最も安全で現実的です。
この記事では、SQLiteとAPIを連携させて 安全・高速・拡張性の高いデータ共有を実現するための 実務パターンをまとめます。
この記事でわかること
・SQLiteをAPIの裏側で使う理由
・ASP.NET CoreでのAPI設計
・Dapper/EF Coreでの高速DBアクセス
・認証・セキュリティの実装
・ローカルDBとの同期(オフライン対応)
・業務アプリ向けベストプラクティス
・SQLiteをAPIの裏側で使う理由
・ASP.NET CoreでのAPI設計
・Dapper/EF Coreでの高速DBアクセス
・認証・セキュリティの実装
・ローカルDBとの同期(オフライン対応)
・業務アプリ向けベストプラクティス
1. SQLiteは「APIの裏側」で使うのが正解
SQLiteを複数PCで共有するのは危険ですが、 APIサーバーの裏側で使うなら安全に運用できます。
■ 構成イメージ
- クライアント(WPF/WinUI/Web/モバイル) → API(HTTP/JSON) → SQLite(サーバー側)
クライアントはSQLiteを直接触らず、APIだけを呼び出します。
2. ASP.NET CoreでAPIを作る(Minimal API)
最もシンプルなAPI構成はMinimal APIです。
■ Program.cs(一覧取得)
app.MapGet("/api/users", async (IConnectionFactory factory) =>
{
using var con = factory.CreateConnection();
var users = await con.QueryAsync<User>(
"SELECT Id, Name, Age FROM Users ORDER BY Id");
return Results.Ok(users);
});
■ 詳細取得
app.MapGet("/api/users/{id}", async (int id, IConnectionFactory factory) =>
{
using var con = factory.CreateConnection();
var user = await con.QueryFirstOrDefaultAsync<User>(
"SELECT * FROM Users WHERE Id=@id", new { id });
return user is null ? Results.NotFound() : Results.Ok(user);
});
■ 登録
app.MapPost("/api/users", async (User user, IConnectionFactory factory) =>
{
using var con = factory.CreateConnection();
await con.ExecuteAsync(
"INSERT INTO Users (Name, Age) VALUES (@Name, @Age)", user);
return Results.Ok();
});
3. 接続層(Connection Factory)でDB依存を排除
マルチDB対応のため、接続生成は1箇所に集約します。
public class SqliteConnectionFactory : IConnectionFactory
{
private readonly string _cs;
public SqliteConnectionFactory(string cs) => _cs = cs;
public IDbConnection CreateConnection()
=> new SqliteConnection(_cs);
}
将来SQL Serverに移行する場合は、このクラスを差し替えるだけ。
4. 認証・セキュリティ(必須)
APIは外部からアクセスされるため、認証が必須です。
■ よく使われる方式
- JWT(最も一般的)
- APIキー
- Cookie認証(社内向け)
■ JWTの例
app.UseAuthentication();
app.UseAuthorization();
app.MapGet("/api/secure-data", [Authorize] () =>
{
return "OK";
});
SQLiteは暗号化(SQLCipher)と組み合わせるとさらに安全。
5. ローカルDBとの同期(オフライン対応)
現場アプリでは「オフラインでも動く」ことが重要です。 その場合、クライアント側にもSQLiteを持ち、 APIと差分同期する構成が最適です。
■ 同期の仕組み
- UpdatedAt(最終更新日時)で差分取得
- アウトボックス(送信キュー)でローカル変更を蓄積
- ネット復帰時にPush/Pull
■ Pull API(差分取得)
GET /api/users/sync?since=2026-04-01T00:00:00Z
■ Push API(ローカル変更送信)
POST /api/users/sync
[
{ "Id": 1, "Name": "Taro", "UpdatedAt": "2026-04-04T10:00:00Z" }
]
これで複数端末でも安全に同期できます。
6. API連携でやってはいけないこと
- クライアントからSQLiteファイルを直接触る
- APIで巨大な全件データを返す(ページング必須)
- 認証なしでAPIを公開する
- ロック対策なしで大量書き込みする
7. 業務アプリ向けベストプラクティス
- SQLiteはAPIの裏側で使う(共有フォルダ禁止)
- APIはMinimal APIで軽量に構築
- Dapperで高速アクセス、EF Coreで複雑処理
- 認証はJWTが最も安定
- ローカルDBとの同期はUpdatedAt方式
- 将来のDB移行はConnectionFactoryで吸収
まとめ:SQLite × API連携は“安全・高速・拡張性”の三拍子が揃う
- SQLiteはAPIの裏側で使うと安全
- API経由なら複数端末でも壊れない
- 認証・同期・ページングで業務アプリに最適化できる
- 将来のDB移行も容易
「軽量で高速なSQLite」×「安全で拡張性の高いAPI」 この組み合わせは、2026年の業務アプリに最も適した構成です。 この記事をベースに、あなたのアプリに最適なAPI連携を構築してみてください。